一冊のノート

3年前に自分がこの職につくと決まって作った一冊のノートがある。


デスク周りが汚くなっていたので片付けていたら出てきた。
日記のように書いてある。
今日、こういうことがあったとか、こういう風にすると
良いとか、自分で自分に言い聞かせるノート。
ほんと、これが一年目の始めは支えになっていた。


今見ると、俺ってマメだったなていうぐらい
細かくそしてイッパイ書いてある。
そのノートを見たら、なぜか泣けてきた。


大学を卒業して不安で入ったこの職。
今までバイトは人に恵まれてほんと何の心配も
無くやってきたんだけど、付き合いとかの話を
聞いてすっごく不安だった。
それだけじゃない。
教わっていた今までの自分が教える立場になる。
それが一番不安だった。


マジで辞めようかなとか悩んだこともあった。
いつも自分で抱えて自分で直す癖が付いていて
溜め込んでしまって、結局、いろんなことにムカついて・・・。


そんなとき、このノートを見て直していた。
でも、少しして仲良い人が出来、相談するようになり、
そのノートも使わなくなっていた。


ふと目にしたことはあったけど、ホコリかぶってるんじゃ?
っていうぐらいになっていたノート。
今見て、直さなきゃいけない自分がイッパイあることに
気づいた。


最初作ったときと同じく自分自身を見つめなおさねば。
すげー弛んでいる自分が恥ずかしい。


初心忘れるべからず。
この言葉が頭をよぎった。
仲いい人にこの話をしたときも、
最初って何でもフルパワーで物事を進めようと
するからね。分かるな!っと。


このノートを読んで忘れてしまった何かを取り戻し
よりよい仕事が出来るよう頑張っていきたい。


しかし、今日は何度泣きそうになったんだろう。
職場の異動が激しすぎる。
あの人にまだお礼も言えてないのに。